【無料】ディレクトリマップを自動生成できるChrome拡張機能

【無料】ディレクトリマップを自動生成できるChrome拡張機能
記事の想定読者
  • 見積作成のために、サイト全体のページ数を正確に把握したい。
  • ディレクトリマップの作成作業に多くの工数と時間がかかり疲れている。
  • 作成したディレクトリマップに抜け漏れがないか不安。

ディレクトリマップ作成は、Web制作のクライアントワークにおいて避けて通れない作業です。中でも既存サイトのリニューアル案件では、サイトのページ数を正確に把握しなければならず、その作業は手間と時間がかかりがち。

特に大規模なサイトでは、手作業で調査するのは大変で、大きな負担になっているのではないでしょうか。

そんな悩みを解決するのが、ディレクトリマップ自動生成ツールです。自動生成ツールを活用すれば、手作業でページを調べる手間を大幅に削減でき、抜け漏れのないディレクトリマップを簡単に作成できます。

この記事では、日常のディレクトリマップ作成の工数を大幅に削減できる、無料のディレクトリマップ自動生成ツールをご紹介します。

この記事でご紹介するツールを使えば、見積もり作成や要件定義がスムーズに!効率的なディレクトリマップ作成方法を知りたい方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

ディレクトリマップとは?

ディレクトリマップは、Webサイト全体のページ構造を一覧化したものです。通常、Excelやスプレッドシートなどで作成され、トップページから下層ページまでのリンク構造を整理した「サイトの設計図」として機能します。

ディレクトリマップ作成の際には、サイトの全ページをリストアップし、それぞれのページがどのような階層に位置し、どのように関連付けられているかをまとめます。

作成する人やプロジェクトによってフォーマットはさまざまですが、一般的にディレクトリマップには以下の項目を含める場合がほとんどです。

ディレクトリマップに含まれる項目
  • ページタイトル
  • ページURL(ディレクトリパス)
  • 階層構造
  • meta title情報
  • meta description情報

こうした情報を整理することで、サイトの全体像が一覧で確認できるため、プロジェクトの見通しや運用計画を立てるうえで重要な役割を果たします。

ディレクトリマップを作成する目的

ディレクトリマップを作成する最大の目的は、クライアントとの認識を合わせることと、自分自身がサイト全体の構造を正確かつ素早く把握できるようにすることです。

Web制作のクライアントワークでは、サイトの全体像や各ページの役割を正確に共有できていないと、見積もりや要件定義の段階で認識の齟齬が生まれ、プロジェクトの進行がスムーズにいかないことがあります。ディレクトリマップがあれば、サイトのページ構成や階層構造を視覚的に整理できるため、クライアントと共通の理解を持ちながら進行できるメリットがあります。

また、ディレクトリマップは、ディレクターや制作者自身がサイト全体の構造を瞬時に把握できるため、プロジェクトの進行や管理がしやすくなるという利点もあります。特に、ページ数が多かったり複雑なリンク構造を持つサイトでは、各ページの位置や階層を手早く確認できるため、効率的に作業を進められます。

このように、ディレクトリマップを作成することで、クライアントと制作者の双方がサイトの全体像を共有し、プロジェクトをスムーズに進行させるために非常に役立ちます。

ディレクトリマップとサイトマップの違い

ディレクトリマップとサイトマップは、どちらもサイト構造を示すものですが、目的と使い道が異なります。

ディレクトリマップは、制作者がサイト全体のページ構造を把握し、プロジェクトを効率的に進めるために作成する「内部向け」の資料です。サイトのページ階層やリンク構造、ページごとのmeta情報などを整理し、クライアントとの認識を合わせたり、制作・運用の効率化を図ったりするために使用されます。

簡単に言うと、制作チームがサイトの骨組みを理解し、プロジェクトをスムーズに進行させるための「設計図」といえるでしょう。

一方、サイトマップは、サイトを訪れるユーザーや検索エンジンに対して、サイト内の全ページをリスト化して提示するものです。

HTML形式で作成される「ユーザー向けのサイトマップ」は、ユーザーがサイトの構造や各ページへのアクセスを簡単にできるように設置されます。また、XML形式で作成される「検索エンジン向けのサイトマップ」は、Googleなどの検索エンジンにサイト内のページを正確にクロール・インデックスしてもらうためのものです。

要するに、サイトマップは「ユーザーや検索エンジンにサイトの全体像を伝える地図」のような役割を果たします。

まとめると、ディレクトリマップは制作チームのための「内部資料」、サイトマップはユーザーや検索エンジン向けの「公開資料」として、それぞれ異なる目的で使われます。ディレクトリマップはプロジェクトの円滑な進行やサイト全体の構造把握に役立ち、サイトマップはユーザビリティの向上やSEO対策に重要な役割を果たしています。

Chrome拡張「crawl sitemap generator」でディレクトリマップを自動生成

crawl sitemap generator

ディレクトリマップの作成は、基本的に手作業で行う必要があり、時間も労力もかかってしまい大変ですよね。この悩みを解決するのが、今回ご紹介するディレクトリマップの自動生成ツール「crawl sitemap generator」です。

「crawl sitemap generator」は無料で使えるChromeの拡張機能で、Chromeブラウザを使える環境があれば、誰でも簡単に利用できます。

この拡張機能は、Webサイトを自動的にクロールし、サイト内のすべてのページをスキャンして、リンク構造や階層を視覚的にわかりやすい形で一覧化してくれます。

ディレクトリマップの漏れを防ぎ、すべてのページが正しく把握できているかを簡単に確認できるため、既存サイトの構成を洗い出さなければならない場面において、非常に重宝されるツールです。

「crawl sitemap generator」を使ったディレクトリマップの作り方

それでは、Chrome拡張機能「crawl sitemap generator」を使って、実際にディレクトリマップを自動生成する手順を解説します。手順はとても簡単で、数ステップでディレクトリマップを作成できます。

STEP

Chromeに「crawl sitemap generator」をインストール

まずは以下のリンクからChromeウェブストアへ行き、「crawl sitemap generator」をインストール。拡張機能を追加するだけで、すぐに利用できるようになります。

STEP

対象のWebサイトを開く

ディレクトリマップを作成したいWebサイトをChromeブラウザで開きます。

STEP

拡張機能を起動

Chromeのツールバーに表示される「crawl sitemap generator」のアイコンをクリックして拡張機能を起動。その後表示される画面内の「クロール開始」をクリックすることで、拡張機能がWebサイトを自動的にクロールし始め、すべてのページをスキャンします。

「crawl sitemap generator」の実行方法
「crawl sitemap generator」の実行方法
STEP

ディレクトリマップの生成

クロールが完了すると、リンク構造やページ階層が整理されたディレクトリマップが生成されます。また、ディレクトリマップ以外にも、サイト内に存在する外部ドメインや、リンク切れURLの一覧も出力してくれるため大変便利です。

「crawl sitemap generator」の完了画面
「crawl sitemap generator」の完了画面
STEP

Excelまたはスプレッドシートにコピー&ペースト

生成されたディレクトリマップは、拡張機能の画面上だと視認性が悪いため、Excelやスプレッドシートにコピー&ペーストして保存します。ディレクトリの階層構造も列で分けられており、必要な情報も網羅されているため、ディレクトリマップとしてすぐに活用することができます。

「crawl sitemap generator」で作成したディレクトリマップ
「crawl sitemap generator」で作成したディレクトリマップ

他のディレクトリマップ自動生成ツールとの比較

「crawl sitemap generator」は、シンプルで使いやすいChrome拡張機能として、ディレクトリマップの自動生成において非常に便利なツールですが、他にもいくつかのディレクトリマップ自動生成ツールが存在します。

ここではいくつかの代表的なツールと比較して、各ツールの特徴を見てみましょう。

知名度のあるディレクトリマップ自動生成ツールを比較してみましたが、Macユーザーで無料のツールを求めている方には、制限なく利用できる「crawl sitemap generator」が最適でしょう。

一方Windowsユーザーには、インストール作業が必要ですが、無料で多機能な「Website Explorer」もおすすめです。フリーソフトとして豊富な機能を備えており、ディレクトリマップの作成に限らず、幅広い用途で活用できるでしょう。

ぜひ、使用用途に応じてお好みのツールをご活用くださいね。

ディレクトリマップ作成の自動化で生産性を向上させよう

ディレクトリマップの作成は、Webサイトの構築やリニューアル時に欠かせない作業ですが、手作業で行うと多大な時間と労力がかかります。特に、大規模なサイトや複雑なリンク構造を持つサイトでは、手動でページを洗い出すだけで膨大な工数が発生することもあります。

こうした手間を軽減し、生産性を飛躍的に向上させるためには、ディレクトリマップ作成の自動化が有効です。今回ご紹介した「crawl sitemap generator」のような自動生成ツールを活用すれば、サイト全体の構造を瞬時に把握でき、見積もり作成やクライアントとの認識合わせもスムーズに進めることができます。

このように、ディレクトリマップの自動生成ツールを導入することで、時間とリソースを節約しながら作業の精度も向上させることができます。ぜひ自動化ツールを活用して、作業効率を高め、生産性を向上させましょう。

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この記事を書いた人

Webベンチャー企業で働くエンジニア | 効率化のためのツール開発とかが好きな人 | ブログ最高月間収益18万 | 千葉県1995年11月生まれ | 当ブログでは「プログラミング・デザイン・ブログ」に関する内容を中心に、役立つ情報を発信します

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