
・副業したいから、プログラミングを学習しようと思うんだけど実際どうなのよ?
この記事にたどり着いたあなたは、上記のような不安や疑問を抱えているのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、プログラミングを副業にしても多くの人は稼げません。
この言葉を聞いてガッカリしましたか?しかし事実なのです。
SNSなどを見ればよく分かりますが、「プログラミングを始めて稼ぐぞ!」と意気込んだ人が、数ヶ月後には消えていく...なんてことは日常茶飯事です。


この記事では、
- プログラミング副業はなぜ稼げないのか?
- プログラミング副業で稼いでいる人の特長
という2つの点について、分かりやすく解説していきます。
当記事を通して、あなたが今後プログラミング副業をやるべきか?という点に関しての、1つの指標になれば幸いです。
プログラミングを副業にすると稼げない6つの理由
まずはじめに、当記事での本題でもある「プログラミングを副業にすると稼げない6つの理由」について、解説していきます。
なぜ需要が高いと言われているプログラミングスキルを用いて、稼ぐことができないのか?
現役エンジニアである僕の視点で、回答させていただきます。
1. 需要が高いのはあくまでも「有能な」エンジニア
エンジニアは需要が高いから、プログラミングスキルを身につけるべき!
ネット上ではこのような記事・発言をよく見かけますが、これは半分ウソで半分ホントの内容です。
需要が高いのはあくまでも、技術力の高い「有能な」エンジニアのことで、技術力のないエンジニアは必要とされいない。というのが現実です。
実際プログラミングスキルを1から学んで就職・転職活動に励む人の多くは、思うように内定が出ず困っています。
Twitterで駆け出しエンジニアを観測した限り、実務未経験からエンジニアを目指す方の就職活動期間が長期化しています。
インフルエンサーと未経験の動きをキャッチした企業は未経験の採用を減らしており、未経験の就職難は当面続きそうです。— Bit32_Int64@ITエンジニア (@Bit32_Int64) October 18, 2020
これらの事実は副業の視点で見ても、同じことが言えます。
コロナの影響を受けて「リモートワーク」に注目が集まる中、自宅でもできる「プログラミング副業」に目をつける人が、過去と比べて圧倒的に増えました。
プログラミングを副業にして案件を獲得する為には、ただでさえ学習コストの高いプログラミングスキルを身につけた後、自分の市場価値を上げるために、さらに何かのスキルを掛け合わしてあげることが重要なのです。

2. クラウドソーシング上での競争率がとても高い
副業でプログラミングの案件を獲得しようと思った時、多くの人は「クラウドソーシングサイト」を使って営業活動を始めるでしょう。
クラウドソーシング = インターネット上で企業・個人が不特定多数の人たちに業務を発注する形態のこと。
クラウドソーシングを使えば、テレアポや直接相手先に出向いて営業する必要もなく、全ての作業がインターネット上で完結するため初心者にはうってつけと言えます。
しかし、クラウドソーシング上で良質な案件を獲得しようとした場合、「競争率」という名の狭き門を突破する必要があるのです。
ここで1つ例として、クラウドソーシングサイトの1つ「クラウドワークス」の案件を見てみましょう。
メンズ脱毛サロンのLP作成 - クラウドワークスより
上記の案件はメンズ脱毛サロンのLP制作案件で、作業内容は以下の内容になります。
メンズ脱毛サロンLP制作
- LPデザイン作成 × 1ページ
- LPコーディング × 1ページ
- WordPress化 × 1ページ
- 文章素材のリライト
この作業内容で予算10万〜20万円なので、クラウドソーシング内に限れば、価格に見合っった比較的良質な案件と言えるでしょう。

このメンズ脱毛サロンLP制作案件を獲得しようと考えた時、同じように応募している他の人との競争に勝たなければなりません。
メンズ脱毛サロンLP案件に応募している人数
案件に応募している人は66人もいるので、66人を出し抜かなければ案件を獲得することができないのです。

3. 時給換算すると割に合わないことも
案件を獲得できたとしても、報酬を時給換算にして考えると全く割に合わない...なんてことも発生します。
先程例で上げたクラウドワークスの中から、今度はかなり単価の低い案件例を紹介します。
情報商材に関するLP作成 - クラウドワークスより
上記の案件は情報商材に関するLP制作で、作業内容は下記の通りす。
情報商材LP制作
- LPデザイン作成 × 1ページ
- LPコーディング × 1ページ
- WordPress化 × 1ページ
- 文章素材のリライト
- 画像作成・編集
この作業内容で予算は2万。現役のエンジニア・デザイナーから見ると、価格破壊が起こっていることは一目瞭然です。

プログラミング初心者がこの案件に着手する場合をザックリ想定すると、最短でも5日程掛かるのではないでしょうか?
仮に1日8時間作業すると考えて、この案件を時給換算すると...
報酬20,000円 ÷ 40(時間) = 500円 / 1時間

4. NoCodeツールが普及してきて誰でもそれなりのWebサイト・アプリが作れる
最近では、コードを一切触らずにWebサイトやアプリが作れる「NoCodeツール」が普及してきています。
有名どころで言うと、
- Bubble
- Webflow
- Wix
- STUDIO
などのNoCodeツールです。
これらNoCodeツールが普及してきたことにより、プログラミングができない・分からない人でも、それなりのWebサイト・アプリが簡単に作れるようになりました。
非エンジニアの方からすれば、制作を外注するための大きな出費を抑えて、自分1人の力でWebサイトを制作することができるため嬉しい限りだと思います。
しかし、制作を外注せずに1人で制作する人が増えるということは、案件数がそれだけ減るということにも繋がります。
現状は英語にしか対応していないNoCodeツールが多かったり、痒いところに手が届かないという欠点が見られることもありますが、今後それぞれのNoCodeツールはさらに利便性を増していくでしょう。

5. 外注しないと手に負えない案件が多い
多くの案件は、プログラミングスキルだけでは太刀打ちできません。
ここまで解説してきた理由の「2・3項目」の中で取り上げた、クラウドワークスLP案件の作業内容を振り返ってみましょう。
メンズ脱毛サロンLP制作
- LPデザイン作成 × 1ページ
- LPコーディング × 1ページ
- WordPress化 × 1ページ
- 文章素材のリライト
情報商材LP制作
- LPデザイン作成 × 1ページ
- LPコーディング × 1ページ
- WordPress化 × 1ページ
- 文章素材のリライト
- 画像作成・編集
それぞれプログラミングスキルが必要な「コーディング・WordPress化」以外にも、デザイン・リライト・画像編集などの作業内容が存在します。
一見ページ量が少なく簡単そうに見えるLP制作でも、このようにプログラミング以外にも必要になってくるスキルが存在し、手に負えない場合は外注しなければなりません。

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クラウドソーシング案件の作業の一部を外注する場合、発注者は基本的に1人で作業してもらう場合の価格提示をしているため、ほぼ確実に報酬額が割に合わない。ということになるでしょう。
6. プログラミングは学習コストが高い
そもそも論ですが、プログラミングは学習コストが高いです。
プログラミングを始めて挫折する人の割合は「9割」にも及ぶということが、学習コストの高さを物語っています。
「プログラミング」と1つの言葉で表しても、学ばなければいけないことは沢山あり、最低限のスキルを習得するだけでも合計300時間は掛かるでしょう。

これからプログラミングを始める!という人は、
- 本当に自分はプログラミングを仕事にしていきたいのか?
- 自分はプログラミングに没頭できるのか?
という点について1度考えてみることをオススメします。
また、無料体験+メンタリングを受けられる「テックアカデミー」というオンラインプログラミングスクールも存在するので、まずは無料体験でプログラミングの概要を把握してみるのもアリでしょう。
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プログラミングを副業にして稼いでいる人の特長

確かにSNSなどを見ていると、「0からプログラミングを始めて◯ヶ月目で◯円達成!」といった情報発信をしている人をちらほら見かけます。
プログラミングを副業にして稼いでいる人というのは、稼げない人と一体どのような違いがあるのでしょうか?
ここからは「プログラミングを副業にして稼いでいる人の特長」について解説していきます。
本業でエンジニアとして働いている
まず第一に、本業でもエンジニアとして働いている人は、実務未経験のエンジニアよりも遥かに案件を獲得しやすいです。
案件を獲得するために営業を行なう際、
- 豊富な知見
- 各言語(スキル)の経験年数
- 携わってきたプロジェクト
などを、思う存分活かすことができます。
また、クラウドソーシングなどの競争率が高い場所でも、実務経験があるだけでで発注者から選ばれる可能性が高まります。
このことから、プログラミングを副業にしたいのであれば、まずは本業でエンジニアになってしまう。というのも1つの手段ですね。
営業力が優れている
先日僕は、下記のツイートをしました。
営業力の高い方と商談や打ち合わせに入る機会が増え改めて実感した話。案件を高い価格で受注したいのであれば技術力よりも「営業力」を身につけるべきです。営業力の高い人は技術力がなくとも高単価で案件を獲得することができます。この状況を何度体験したことか...#駆け出しエンジニアと繋がりたい
— ユウマ | WEBエンジニア×デザイン (@yuuuma_11) March 8, 2021
ツイート内容に書いてある通り、「営業力のある人」というのは、例え技術力が低くとも高単価で案件を獲得することができます。
悲しい話ですが、
技術力はあるけど営業力のないエンジニア < 技術力はないけど営業力のあるエンジニア
という状態が成り立っています。
つまり、プログラミングを学び始めて数ヶ月で案件をガンガン獲得している人というのは、営業力がとても高いという可能性が高いのです。
最近では「Web営業」に特化したスクール(下記動画参照)というのも存在するので、営業力を鍛えたい人は受講を検討してみてもいいかもしれませんね。
直営業で案件を獲得している
プログラミングを副業にして稼ぎたいと願うのであれば、「直営業」を行なうというのは、非常に大切なポイントになってきます。
稼げない理由の「2」で紹介したクラウドソーシング系のサイトは、競争率が凄まじく高いですが、直営業であれば競争率という悩みがなくなります。
ここで言う直営業とは、クラウドソーシングなどの媒体を介さず、企業や個人に向けて直で営業を行い案件を獲得することを指しています。
また、高い競争率から生まれる価格崩壊に関しても、直営業であれば気にすることなく自ら単価交渉を行なうことが可能です。

稼いでいる人は、クラウドソーシングではなく直営業で案件を獲得していることがほとんどです。
プログラミングを副業にしたいのであれば、100%直営業を行なうことをオススメします。
とはいえ、

という方はきっと多いでしょう。
営業を深く学ぼうとすると大変ですが、基本的な営業・案件獲得方法については、下記記事を読んでおけば間違いないです。
>> Web制作の仕事のとり方が分からない人に捧ぐ『直営業』の教科書
こちらの記事は、プログラミングが学べるオンラインスクール「デイトラ」の運営者である、ショーヘー(@showheyohtaki)さんが執筆したもので、直営業に関するノウハウが凝縮されています。

SNSを伸ばしている

そう思う方もいるでしょう。
ここで一度、あなたがWeb制作を発注する側に立って考えてみて下さい。
例えばTwitterのフォロワー数が異なる2名に営業を掛けられたとしたら、ほぼ確実にフォロワーの多い方に案件を依頼しませんか?
SNSを伸ばすことにより、「この人なんか凄そう...」「この人信頼ならできそう...」といった、錯覚資産を得ることができるという訳です。
実際に副業でバリバリ稼ぐ人というのは、プログラミング以外にもSNSに力を入れている場合が多いです。
また、SNSを伸ばすことによって、自ら営業しなくともSNSを通じて勝手に案件が流れ込んでくる。といったこともあり得ます。
以上のことから、長期目線で考えるとSNSも同時に伸ばしていくことをオススメします。
チームを組んで案件に取り組んでいる
チーム体制をしっかり整えられれば、短いスパンで案件をガンガン回すことができ、結果的に売上も上げることができます。
例えばですが、
- コーディング担当
- デザイン担当
- ライティング担当
といった具合に、それぞれ違う分野に特化した人材でチームを組めれば、プログラミング以外のスキルを要する案件にも果敢にチャレンジできますよね。
しかし実際のところ、優秀な人たちがプログラミング初心者とチームを組んでくれるのか?というと、答えは「No」になるでしょう。
優秀な人とチームを組みたいと考えるのであれば、先に自身のスキルに磨きをかける、もしくはエンジニアとして就職して社内の人間を誘ってチームを組むというやり方がオススメです。
「とりあえずやってみる」という精神が備わっている
失敗してもいいからとりあえずやってみる。この精神を持ってガンガン行動できる人は最強です。
正直これに関しては、プログラミングや副業に限らず、どの分野においても最強だと言えます。

言葉で説明するのは簡単ですが、多くの人はいざ行動しようとすると、一歩踏み出せないのではないでしょうか?

元からこういうタイプの人であればその強みを活かして行動すれば良いですが、無理して行動しすぎるのはオススメできません。
下手に受けるとクレームやトラブルに繋がる可能性もあるので、「自分は行動するタイプだ!」という人以外は、他の部分を伸ばしたり他の対策を練っていきましょう。
最後に
この記事では「プログラミング副業で稼げない理由」と共に、「プログラミング副業で稼いでいる人の特長」についても解説しました。
プログラミングスキルを身につけても、始めのうちは思うように稼ぐことはできません。
しかし、諦めずに技術・営業力にどんどん磨きをかけていけば、安定して案件を獲得できるようになるのも事実です。
最後にまとめますが、もしあなたが「プログラミングを始めて副業で稼いでいきたい!」と考えるのであれば、特に下記の点を意識して行動することをオススメします。
プログラミング副業で稼ぎたいなら
- 王道パターンで稼ぎたいならまずはエンジニアとして就職するべき
- SNSに力を入れてフォロワーを伸ばすこと
- 技術力と営業力は半々ぐらいで鍛えた方が良い
- ネット上に書かれているほど簡単には稼げないと頭に入れる
もしあなたが「プログラミングが好き」ならば、稼げるようになるまで諦めずにチャレンジしていって下さいね。